この記事はSofmeAdventCalendar2018の1日目の記事です。
こんにちは。1回生SBです。皆さんは本を読んでいますか? 本は積んでおくだけで不思議な力が働き、画力が高まると言われています。
というわけで自分は割と本を読むのですが、特にこれすきって本がいくつかあるので紹介します。
初めに
自分の持っている本は大きく作品集、参考書とそれ以外と分けられます。これらのそれぞれについて紹介していきます。
自分が本を選ぶときに基準としているポイントは「言語化」されているかどうかです。 この記事の中で言語化は「なぜその結論に至るのかを詳しく論理的に説明している」という意味合いが強いです。 例えば参考書に関して、著者が素晴らしいイラストレーターでも言語化がおざなりになっているものは多々見受けられます。 言語化が丁寧にされている本は自分で文章を咀嚼する必要がなく、内容がすんなり入ってくるものです。 今回紹介する本はこのような言語化がしっかりされたものを選んだつもりです。
お勧めの本シリーズ 作品集編
『東京店構え マテウシュ・ウルヴァノヴィチ作品集』 マテウシュ・ウルヴァノヴィチ著
イラスト集のやべーやつ。一生ものの一冊になること間違いなし。自分が建物を描くようになった一番の要因です。
水彩画で日本の一般的な店が50作品描かれています。この本は載っている作品についても素晴らしいのですが、何より描くモデルの選択がめちゃくちゃ渋いです。 この本で描かれている作品はすべて実在する、または実在したものです(ちなみに本に住所が記載されていたりもします)。 そのため、どのページを開いてもどこか見たことがあるような雰囲気が感じられます。 この「どこか見たことがあるような雰囲気」というのは一般的に言われる”和風建築”とはまた違った日本らしさから来ているものです。 この現代の日本らしさを描いたのが東京店構えという本の本質です。
この本の特徴として、見開きのページに片方がイラスト、片方が解説というレイアウトになっています。 特にこの解説が非常に親切で、どこに何があるのかということと簡単な感想が書かれており、その建築物に関してどの部分が良かったのかを具体的に知ることができるのです。 この本を読み終わったあとに普段の街を見てみると、どのようなところが良いのかが少しだけわかるようになった気がする、そんな一冊です。
『階段空間の解体新書』 田中智之著
階段空間に着目して建築物を紹介する本です。 この本では階段とその空間を包括的にとらえて階段空間と呼んでいるそうですが難しい話はちょっとよく分からないので省略します。
この本はボールペン(?)描きのイラスト目当てでも買う価値があると思います。 フリーハンドで描かれた室内のイラストは写真とはまた違った魅力を持っていて、イラストにいれられた文章もそのイラストを生き生きとしたものにさせています。 この本についても先ほどの東京店構えのように丁寧な解説が入っていますが、こちらはどちらかというと専門的な内容になっています。
ポイントは購買でこの本を見つけたということです。たかが購買だろと思っていましたが、これが意外と侮れない。津田沼の購買に関しては建築の本が特に揃えがなかなか良いと思っています。
お勧めの本シリーズ 参考書編
『ドット絵教室』 中川悠京著
今年(2018年)の9月に出たかなり新しいドット絵の本です。この本のドット絵は色数が多すぎて自分の好みではないですが、ドット絵の描き方について何故そうなっているのかがかなり詳しく書かれています。 またこの本は作品集としても見ることができるぐらいデザインがとても良いです(東京店構えと同じところが出しています)。なのでドット絵の入門書として非常におすすめです。
『やってはいけないデザイン』 平本久美子著
言わずと知れたデザインわからない人はこれ買っとけって本ですね。 解説が詳しくてなおかつ悪い例が多く載っていてなぜ悪いかが分かりやすく書いてあるところがこの本の良いところだと思います。 自分はデザインに関することで困った時に逆引きする使い方をしています。
お勧めの本シリーズ おまけ編
スケブ各種
本です(要出典)。
これがあると人が集まった時や絵を描きたくなった時にサッと絵を描くことができます。 裏紙に絵を描くのとは違いちゃんと作品が残るので、のちに見返すこともできて便利です。 スケブを一冊描き切って見返すと壮観なのでみなさんも挑戦してみましょう。
最後に
今回がソフトメディア研究会として初めてのアドベントカレンダー企画でした。 発案者として初日を担当しましたが結構楽しくやれたと思います。
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