はじめに
みなさんこんにちわ。1回生P班のよっしーです。
日本の家庭用ゲーム機はもう40年以上も歴史が続いていることを知っていますか?その歴史の中で数々のハードが発売されてきました。
ゲーム機の歴史に興味を持っていただくために、比較的メジャーなハードで背景や裏話が面白いハードについて取り上げたいと思います。イジったりしていますが怒らないでください。
※ここではネットの情報をだいたい鵜呑みにし、独自の視点でゲーム機の歴史を解説しています。また私の勉強不足で誤った情報が掲載されている可能性があります。
SEGAのハードについて
僕が大好きペルソナシリーズを制作しているATLUSの親会社であるSEGAがゲーム機発売していたの知っていますか?
常に独自路線を貫き、だいたい時代を先取りしすぎハードを出していました。コアなファンを釘付けにするゲーム機が目白押しです!
今回は、4つ取り上げます!(SG-1000とかは取り上げてません!ごめんなさい!)
メガドライブ
1988年10月29日メガドライブが発売されました。ファミコンやPCエンジンが8bitに対して、なんと16bit機!
この前テレビ番組で紹介されていました。ぶっちゃけ番組以上の情報は出ません。
メガドライブが出たときはファミコンの後期、つまりスーパーファミコンがそろそろ(1990年)発売されるため、シェアを守ろうとしています。これに対抗しようとしますが、ファミコンのソフトが強すぎるんです。
「ファイヤーエムブレム」や「ファイナルファンタジー3」,「ドラゴンクエスト4」という強力ラインナップが1990年に発売されたり、1990年がファミコンのソフトが新しく発売された数が歴代1位だったりと勢いがとんでもないんです。この勢いをスーパーファミコンに引き継がれてしまいます。
しかし、スーパーファミコンはファミコンとの互換性が無い。勝てる!とうことで、メガドライブは対抗するべく、自らを周辺機器でパワーアップする作戦に出ます!
まずはメガドライブはカートリッジROMなので光ディスクに対応するべくメガCDを開発します。こちらはメガドライブの下に置き、合体します。これで性能アップだ!となりますが、スーパーファミコンといえば、発売日に「スーパーマリオワールド」が発売されるという鬼畜っぷり。さらにメガCDは1991年に発売しますが、1992年のスーパーファミコン主力タイトルが「マリオカート」「ファイナルファンタジー5」「ストリートファイター2」「ドラゴンクエスト5」という名作が勢ぞろい。これは厳しい。メガドライブには1991年発売「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」がありますが、さすがに相手が悪い。
その後、PlayStaiton(以下 PS)が発表され時代は32bit。ならメガドライブも32bitにするためにスーパー32Xを開発。こちらはメガドライブのカートリッジのところに入れて合体します。
スーパー32Xの10日前には同じSEGAから次世代機セガサターンが発売されます。なんとスーパー32Xの発売日にはPSが発売という強気の姿勢。
うーん、勝てない!全く勝てない!!
パワーアップを繰り返した結果、3つの機器の配線がスパゲティになり、用意するのに10万以上かかり、重い(約5kg)。と大変なことになってしまいました。
こうして、メガドライブは周辺機器でパワーアップ作戦を貫きましたが、上手くいかず、次世代機セガサターンに全てを託すことになりました。
セガサターン
1994年11月22日に44,800円で発売したセガサターン。「バーチャファイター」や「サクラ大戦」などの名作が生まれました!
なんと10日後にあのPS1が発売されますが、序盤の売上は互角の勝負でした。しかし、ファイナルファンタジー7がPSで出すと発表されてから劣勢になります。
セガサターンが原価が高いことから、PSに10,000円値下げされてしまいます。この値下げに応じなければ価格差がなんと15,000まで広がり、値下げをすれば自らを苦しめることになるという究極の2択を迫られることになりました。
結果、値下げをすることにするがこれが赤字につながってしまいます。
この時代はハードの性能が向上しており、開発費が高騰しているため赤字になってしまうダメージは大きい。
この赤字はでかく、SEGAにはあと1回ハードに挑戦するかどうかの体力しか残っていませんでした。
そして社運を賭けた最後の戦いへ…
ドリームキャスト
1998年11月27日に発売した社運を賭けたハードであるドリームキャスト。オンライン対応だったんですよ?凄くないですか?なんと今も人気であるファンタシースターシリーズのオンラインであるファンタシースターオンラインがドリームキャストで出てました!
なんとPS2より1年以上の差をつけて発売しました!湯川専務の自虐ネタCMも話題になり、PSに勝つにはまさに今!!という絶好のチャンスでした。
しかしドリームキャストはグラフィックチップの開発が遅れてしまい、発売日に生産が間に合わず十分な在庫を確保することが出来ませんでした。さらに開発が遅れたことでソフトの開発も遅れてしまい、ほぼ発売延期になってしまいました。
出せば売れるのに在庫がない!という悲しいスタートになってしまい、PS2より1年以上のアドバンテージを上手く利用することができませんでした。
そして後に10,000円値下げをし、売れば売る程赤字になるという伝説のハードとして名を残すことになりました…
(でもその当時話題になっただけで、後の時代では普通に赤字になるハードはたくさんあるんですよね…)
2000年にPS2が発売されました。PS1との互換性を持っていたこととDVD対応機ということで大大大ヒット。もし、セガサターンとの互換があれば勝っていたのでしょうか… DVD対応に負けそう(偏見)
そして、そのころには戦うための資金力が無くなりハード事業から撤退することになりました…
その後のソフトメーカーとしての実力は、言うまでもないですよね。
携帯機ゲームギア
一方、こちらは携帯機市場。ゲームボーイ主流の時代にカラー液晶対応携帯機という新時代の技術を取り入れたゲームギアを語らずにはいられません。
おじさんが、2人の男の子(1人が白黒機もう1人がゲームギアで遊んでいる)に対して「白黒だからつまらないね」と全力で煽るCMが話題になりました!こんな敵対心しかないCMがあったことが未だに信じられませんw
しかし、ゲームボーイは単三電池4本使用で約20時間起動できますが、ゲームギアはカラーにしたせいで単三電池が6本使用で約3時間しか起動できませんでした。携帯機でカラーという時代の先取りによって自らを苦しめたハードでしたね。
このデメリットとゲームボーイの圧倒的人気(まだポケモンは出ていない)にやられました。
PlayStationシリーズについて
皆大好きPSシリーズ。PS1はキャッチコピー「いくぜ100万台!」で全世界累計1億台売ったという伝説のゲーム機ですね。
元々はスーパーファミコンを光ディスクに対応させるための周辺機器になる予定だったのを知っていますか?当時はゲームソフトはカートリッジにするか光ディスクにするかの2択でした。そのためスーパーファミコンもメガドライブと同様にカートリッジと光ディスクの両方に対応するため、任天堂とSONYの共同開発で話が進んでいたとか。今じゃ考えられないですね。
その後、歴史の闇に葬られましたが、最近その幻の「Nintendo PlayStation」の試作機か何かがオークション出品されるというニュースを見ました。どうなったんでしょう?
今回は、そのPSシリーズから2つを取り上げます!
PSPについて
ここらへんから皆さんもよく知っているゲーム機だと思います。
PSP持ってました?僕は「勇者30」というゲームにドハマりしていました。
さて、PSPについてですが、裏側にこんなことがありました。
2004年9月21日の”PlayStation Business Briefing2004″にてPSPの発売日や価格について発表されると注目を浴びている中、17分遅れで発表会が始まりました。この背景に次の事があったからと噂されています。
発表時刻の1時間前に任天堂がニンテンドーDS(以下 DS)を12月2日に15,000円と発表しました。これはPS1が12月3日。PS2が2000年(平成12年)3月4日発売と数字並びの傾向(1,2,3と数字が並ぶ)から12月2日とPSPより早く発売するという作戦での奇襲。
当時はPSPはSCE(現 SIE)にとって初の携帯機ということで、あまり開発が進んでいませんでした。DSが年内にしかも15,000円で出ることがかなり辛かったのです。PSPの当時29,800円の予定だったことからほぼ2倍の値段というのが大打撃だったのです。この任天堂の強気の価格設定は3DSの時に自分自身を苦しめることになる
かつてセガサターンに迫った地獄の2択をすることになるとは…
結局発表会ではPSPの発売日や値段について発表されることはありませんでした。このことを空白の17分と言われています。しかしこのことは証拠は無く、ただの推論ですが、こういうことがあったから17分遅れたのではないかと言われています。
結果的に12月12日に19,800円(税別)で発売することになりました。(赤字)
DSに対抗するべく無理やり年内の発売にした影響かPSPの初期型PSP-1000では不具合が多かったのです。
特にゲームプレイ中にソフトを入れるドライブが勝手に開いてしまう不具合を利用してわざとソフトを飛ばすという”フライングディスクシステム”というネタもありました。(もう一度言いますがネタです)
動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=GkjdteVKHNU
こういった不具合に対する社長のコメントが歴史に残る名言だと思います。
https://blog.goo.ne.jp/ipod_mini/e/658aea5f58055c9e16ce9722984d2957
その後PSPは不具合を解消した新機種を開発したり、空前のモンハンブームを起こしましたね。
DSを倒すためのハードでしたが、客の年齢層の違いからまさかの共存をしたハードでもありました。
PS3について
2006年、テレビゲーム機はPS2が1位となっていましたが、携帯機を含めると圧倒的にDSが完全に勝っていました(ポケモンのダイアモンド・パールくらいの時ですね)さらに海外ではXbox360が日本より圧倒的に普及しており、Xboxに性能で劣っているためPS2は少しずつ苦しくなっていました。
PS3が誇る特徴はこちら
- 高性能CPUとハードディスク搭載
- Blu-ray再生機能付き
でもお高いんでしょう?という声に対して価格はなんと62,790円(安い方であった20GBの値段)
高い!!
この値段になった原因として2つありました。
1つ目はCPUにありました。
そのCPUとはCell Broadband Engineという名前です。
特徴は当時としては珍しいマルチコアCPUもありましたが、注目するべきはP2Pネットワーク機能がありました。この機能を用いてCellコンピューティング構想という壮大な計画がありました。
計画の全貌はこちら
- PS3が世界中でヒットし、量産効果でCellのコストが下がる
- コストが下がったCellをテレビ等のSONYの家電に搭載
- 家庭内にCellが複数存在する状況にする
- Cell同士をP2Pネットワークで接続
- 複数のCellが協力することでCell単体の力を超えた処理能力が実現
- この圧倒的処理能力でしかできない夢のエンターテイメントコンテンツを世界中で普及させることでCPU業界の頂点に立つ
このCellのためになんと5000億円を投資しました。これがPS3の値段に重くのしかかることになりました。
2つ目はBlu-ray Disc対応にしたことが原因でした。
1世代前のPS2はDVD再生機能がありました。PS3のBlu-rayも同じかと思いますが実際はそうではありません。発売前の状況がまったく違いました。
PS2発売前はビデオテープが主流の時代。しかし限界を感じていたため次世代メディアが期待されていました。そして、多数の電機メーカーが協力して作り上げたのがDVDでした。もう普及するのは間違いなし、再生機が5万以上と高い。そんな中PS2が39,800円でDVD再生も出来るゲーム機として登場したために、PS2が大ヒットしDVDの普及も進みました。
これに対してPS3発売前はDVDが十分現役でやっている時代。新規格であるBlu-rayに飛びつくユーザーは少ないのです。さらに、Blu-rayの対抗規格としてHD DVDの存在がありました。そのため、どちらが普及するかわからない時にPS3にBlu-rayドライブを入れることにしたのです。
つまり、PS2の時はPS2ヒットのためのDVD再生機能でしたが、PS3の時はBlu-ray勝利のためにPS3だったのです。
これによってまだコストダウンも済んでいなく、量産体制も整っていない状態でBlu-rayドライブを搭載することになり、これがPS3の値段を上げることになりました。
このようにして値段が上がりに上がったPS3初期型の雲行きは怪しくなっていきます。
いざ発売するときには49,980円まで下がりましたが、もちろん赤字です。さらにBlu-rayドライブの生産が追いつかず、生産数が少なかったです。まるでドリームキャストのようだ!
ちなみに、Cellコンピューティング構想は家電にCellを入れようとしたときに、オーバースペックだし消費電力がえぐいということで家電に導入されず、完全に破綻しました。
後に小型化や軽量化,消費電力量削減を実現した新型を開発したりと挽回をしていくことになりました。
そして2010年くらいになると、開発費の高騰からソフト会社は同じソフトをマルチに対応するようになりました。
当時ゲームをするとしたら、Wii、PS3、Xbox、パソコンの4択であり、HD対応しておらず独自路線を貫いていたWiiにソフトメーカーが行かなくなり、PS3等にソフトが集まるようになったことでPS3の勢いは2010年くらいから上昇し、最終的な勢いではWiiを超えることになりました。(Wiiが失速していた)
かなり問題の多かったPS3でしたが、この勢いをPS4につなげたのが本当に良かったですね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。いざ文章にすると上手く書けないし、書きたいことが増えたりして大変でした。読みにくくて申し訳ないです。
ゲーム機の歴史や裏話を面白いと感じてくれればありがたいです。
最後に「もっと知りたい!」と思った方にオススメを。動画で1975年から現代までの歴史を(ネタ多めですが)戦争形式で紹介しているゲーム機大戦という動画があります。たしか10話まであるので暇な時に見てみると良いかもしれません!!
https://www.nicovideo.jp/watch/sm13492123
以上!ゲーム機の歴史にわか勢によるアドベントカレンダーでした!
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