ラップって聴きますか?

メリークリスマス。3回生DTM班のズークマ(@desusousu67)です。

早速ですが、皆さん「ラップ」って聴きますか…?
ワシは聴くんですよ、そこそこ。

韻を踏まれる瞬間はハッと爽快感がありますし、気が付かなかった場合も後で調べて勉強するのが楽しいんです!(大声)

今回はラップについていろいろ書き、何世紀か後のソフメにはいるであろうDTM班所属のラッパーに向けてラップの魅力を伝え、皆さんにも聴いてもらえればと思います。

目次

ラップって何さ

※特に書くことが無いのに無いと違和感があるという理由で作られた項目です。興味のない方は次の項目に進みましょう。

「ラップ」とwikipediaで調べるとこんな感じの文が出てきます。

ラップ (rap) とは、音楽手法、歌唱法の一つ。「韻律、リズミカルな演説、ストリートの言葉」を組み込み、バックビートや伴奏など様々な方法で唱えられる。

「…ナニコレ…意味分からん…」って感じですね。

ワシも最初は意味が分からなかったのですが、他サイトや書籍を見るに

メロディはあまり関係なく、主に内容(歌詞)に韻を入れたり、歌うスピード、抑揚などを変え歌唱するものである。

といった理解さえしていればOKって感じでした。確かに韻の種類だけ知ってれば楽しめるし、どのサイトも細かく触れてないのにも何となく合点がつきます。(じゃあ何で書いた俺)

ラップの歴史

※ここは正直読まなくてもラップは楽しめます。興味の無い方は次の項目まで進む事を推奨します。

まずは「ラップ」という単語の語源から解説していきます。

元々「擬音」を意味していた言葉であり、心霊現象の「うわ…部屋の隅からパキって音がした…こわ」はこの意味である。また、アフリカ大陸のどっかでは「会話」という意味もあるらしく、転じて「喋るような歌」という意味で広がった。(らしい)

といった感じだそうです。何となく分かりますね。

次に発祥について話したいので↑す↑が↑(大声)

所説ありすぎ!(大声)

出たな中国!(大声)またお前か!(大声)

まぁ、今回は中国とアフリカの2つの説を紹介したいと思います。

~中国編~

その昔、頭には毛がないのにヒゲと眉毛だけボーボーなお爺さんがいました。(ごめんなさい、知らんけど。)その人達が「絶句」という詩を読み、まぁDTM班でいう討論会みたいな事をしていました。

絶句とは詩の一種であり、「詩の中で2回ぐらい韻を踏めって事さMC諸葛孔明(出典不明)」というものです。

単に韻を踏むの起源として書籍にはありましたが、個人的には完全に「音のないラップ」だと思っています。

~アフリカ編~

ぶっちゃけこっちの方が信憑性はあります。

昔アフリカの偉い人が引継ぎ資料として用いたのがアメリカなどに伝わって音楽が伴い、今の形になったという説です。

音楽を伴うラップがアメリカから流行ったというのは歴史が浅く、確かな文献から確認できるため、こっちの説の方が濃い(らしい)です。どっちもどっちだね…

専門用語解説

挨拶の直後の人が殆どだと思いますが、上の項目では大した話してないので大丈夫です。

ここからはラップを聴くのに大切な事しか話しません。ちゃんと読んでおくと後で楽しいです。(?)

専門用語一覧

  1. バイブス
  2. ライム
  3. フロウ
  4. パンチライン
  5. リリック
  6. (レぺゼン)

1.バイブス

聴き馴染みがあるのはきっとギャルの影響です。怖いですね。

そのバイブスと意味は一緒で、「雰囲気」といった感じです。

ラップではもう少しふんわりと、聞き手任せな感じで使われることもありますが、フリースタイルダンジョンなどでは後ろに「上がる」や「冷める」などが付くため、心配はご無用です。

2.ライム

これもあまり難しい単語ではないです。意味は「韻を踏む」といった意味です。

ただ、注意してほしいのは「韻」ではなく「韻を踏む」までがライムという意味なのです。なので、「このライムの踏み方すこwww」と言ってしまうと相手によってはガチギレされるので注意しましょう。

また、押韻やライミングといった単語と同じ意味で使われます。

3.フロウ

文章での説明が難しいのですが、簡単に言うと「メロディなどの調子や雰囲気に言葉を乗せる」といった感じです。おわり

4.パンチライン

アニメのタイトルじゃないよ専門用語だよ。

ラップでは最後に相手にターンを返す時によく出る単語ですが、ちゃんとした意味は「決め台詞」といった感じです。

パンチラインで韻を踏む必要は無く、遠回しにうまい事を言ったり伏線回収ができれば、「いとうせいこうも」さんも泣いて拍手してくれるでしょう。(上手くパンチラインが表現できたという意味)

5.リリック

マジで分からないけど、つまり「抒情詩とも言われ、歌詞に気持ち(バイブス)等を乗せる」といった感じです。

因みに語源はギリシャの竪琴の「リラ」からだそうです。

6.レぺゼン

地球ではないです。専門用語です。

これは踏まえなくてもラップは楽しめるのでかっこの中に入れました。

簡単に言うと「代表」といった感じです。

例で言うと「レぺゼン地球」は「地球代表」といった感じって事ですね。すご

韻の種類

韻にもいくつかの種類があります。一つの文に一種類の韻しかないものから数種類の韻を入れるモンスターラッパーもいます。ここでは一つずつ解説していきます。

母韻(ぼいん)

ちょっと男子ぃ~、何考えてるのかオミトオシだかんね~(裏声)

成人男性のコレはキツイですね、本題に戻りましょう。

皆さんが聞き馴染みのある「母音」と同じで「a,i,u,e,o」でライムする事です。

例として「永久に傍に」を見てみましょう。

この文を「永久に(とわに)」と「傍に(そばに)」に分け、母音だけ見ます。するとどちらも母音は「o-a-i」である事が分かります。

そう!(鼓膜破壊)これが母韻なのです。

正直、フリースタイルダンジョン内で使われても気が付かない事が多い韻ですが、ラップをする側としては感覚で思いつく事が出来るため多用する事が多いらしいです。

子韻(こいん)

※「しいん」ではないらしいです。

これは流石に思いつかなかったのでネットから拾いました。

例として「reject project」を見てみます。これは「reject」と「project」で分けます。

すると後ろの「ject」の部分でライムが発生しています。

と、言った感じで主に外国語で使われる韻なので、意識しなくてもぶっちゃけ大丈夫です。

脚韻(きゃくいん)

これはリラックスしながら聴いても分かるぐらい簡単な韻です。

要するに「音の最後でライムする」という事です。

勘の良い方ならもう気が付いたかもしれませんが、上記の「reject project」は実は脚韻もライムしていました。

「ject」の部分で子韻を踏みながら脚韻を踏むという高次元の文章だったという事です。(怖いね)

また、皆さんに馴染みのある脚韻で「ほっともっと」というお弁当屋さんがありますね。あそこの柚子胡椒から揚げ弁当は格べt(ゲフンゲフン

あの店名は「ほっと」と「もっと」に分けると「っと」で脚韻を踏んでいる事にもなりますし、何なら「ほ」と「も」は母音が一緒なので「母韻」も踏んでいます。きっと考えた方はR指定さん並みのラップ脳をしている事でしょう。

頭韻(とういん)

頭韻は脚韻の逆で「文の最初でライムする」事を表します。

例として「為せば成る為さねば成らぬ」を見てみましょう。

「為」と「成」で上手くライムしていますね。さらに交互にライムし、文が意味を持っている事から、きっとこの句を詠んだ上杉鷹山はバケモノだったという事が想像できます。

韻が全てではない

急に言われても「え…じゃあ今までの文は何だったん…?」という事になってしまいますが、ヒップホップ曲を聴く分には上記の情報だけで楽しめます。つまりここからはフリースタイルダンジョンという対決形式でのラップの世界の事になります。(しかも海外が中心)

早速で申し訳ないのですが、海外のラップで数字を言っただけで会場が盛り上がったりするのはそういう事です。挑戦者が相手の市外局番や所持している車などを表す番号を言った場合に発動する韻とは違うけどフリースタイルダンジョンで審査員に好印象を与えられるアイテムです。(海外のラップバトルではここには書けないようなものまで数字にして歌う場合もあるため、皆さんはなるべく日本のアマプラなどにあるフリースタイルダンジョンやYouTubeにあるヒプマイを見ましょう。)

日本語の例も一応載せると「ヒプノシスマイク」の「どついたれ本舗」の「あゝオオサカdreamin`night」の頭の「はい、どーもー どついたれ本舗で~す さっむい温度計マイナス4度です」が一番分かりやすいですかね。

これらの中から(無理やり)数字を探すと「はい」の「い」が1、「どついたれ」の「つ」が2、「さっむい」の「さ」が3、「マイナス4度」はそのまま4で、1~4が順に数えられているのが分かります。

他にも色々ありますが、こんな感じでライムしながら数字を入れるのが日本では主流なので、解説や考察を見るまでがラップバトルになりがちです。マジかよ…

他にも遠回しに韻を踏むものもあります。

例えば「お前の軽い韻は無視、つまり小学生でも踏める韻はハッパ」と言われたとします。一見何を言っているのか分かりませんが、後文の「ハッパ」を「8×8」に変えると「8×8=64」で無視が繋がりますね。

とっさにこんな遠回しな韻は踏めないのでフリースタイルダンジョンでは見ないし、それ以外でもあまり見ないため、これは考えなくて結構です。(は?)

実際に作る

では、以上の事を踏まえ、ラップを考えてみましょう。

まず韻を踏むのに必要なのは主軸となる単語を思い浮かべる。今回は「クライマー」とします。

まずは「脚韻」です。上記の通り、脚韻は語尾を被せる韻です。

今回は「クレーマー」とします。すると、語尾の「~イマー」が脚韻となり、ライムが成立します。

さらに、英語にすると「~er」がライムしているので「子韻」も含んでいます。

次は「頭韻」です。上記の通り、頭韻は単語、及び文の頭でライムします。

今回は「クラクション」とします。すると「クラ~」が頭韻を為しています。これで頭韻はライムした事になります。

最後に母韻です。今回は「プライマー」とします。

プライマーとは「下地」という意味があるため、バトルでも使いやすいですね。(錯乱)

「お前は所詮俺のプライマー」とでも言っておけば良いんじゃない…?(適当)

これらを踏まえて実際に一文を作ります。

「俺はラップ界のクライマー、ただ単にお前は俺のクレーマー、夢なんて諦めろと俺からのクラクション、お前は俺にとってのただのプライマー」と言い放ったとします。フリースタイルダンジョンだったらクリティカルで確勝です。よかったね

実際に聴くなら…

ここまで結構「フリースタイルダンジョン」を使った例えを多用しましたが、フリースタイルダンジョンはオヌヌメしません!(比較的大きい声)

理由を言うと、そもそもフリースタイルダンジョンとは、相手を下げ、自分を上げることで審査員に好印象を与え、勝つゲームだからです。そのため、韻を踏まなかったり、ただ単に相手を悪く言ったりするだけのターンが存在してしまうからです。

だったら「このカレンダーで興味を持ったワシ達、私達はどうすりゃええのん?」という事ですが、「ヒプノシスマイク」や他の日本人のラップの曲を聴こうって事です。(特におすすめはヒプマイです)

これらは対戦相手が存在せず、自分の考えたライムやフロウが発揮され、本来のラップが見られ、フリースタイルダンジョンにはない熟考性が感じられるからです。

特におススメに挙げたヒプマイはそもそものコンセプトが「声優がラップをする」であり、対戦形式のラップではないので非常に聴きやすく、初心者向け(沼)なので、是非聴いてみて下さい(大阪大阪大阪大阪大阪ぁぁぁぁぁぁ)。

最後に

どうだったでしょうか、ワシのラップ講座でヒプマイに興味を持っていただけたでしょうか。(本性を晒す。)

結局、フリースタイルダンジョンはおススメしません。理由は上記の通りです。

皆さんもヒプマイ等のように、対戦形式のラップではなく、純粋に韻を踏んだ熟考系のラップに興味を持っていただけただろうか(真意)。

こんな感じでラップには色々な楽しみ方があるし、英語が理解できればさらに楽しいので、ラップの世界は思っているより深いという事が分かっていたと思う。

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